キトサンが放射性物質を排出する効果があるというのは本当ですか?キトサンの放射性物質排出効果について

■キトサンは放射性物質に効果が?
福島の原発事故から数年経ちますが、いまだに収束の目途はつかず、現在でも放射線を放出し続けているようです。日本国内にいる限り、直接的にも間接的にも、放射能汚染から完全に逃れることは困難な状況です。そんな中、放射性物質から身を守るための情報も、いろいろ出てきています。

キトサンの放射性物質排出効果についても、そのひとつです。

■キトサンのキレート作用
キトサンには、有害な重金属や化学毒物を吸着して排出する効果があり、これをキレート作用といいます。これらの人体に有害な物質はマイナスの電気を帯びていて、キトサンは力強いプラスの電気を帯びているため、これらの毒物を強力に吸着するのです。そしてキトサンは非消化性ですから、吸着したまま排泄してくれます。

放射性物質も人体に有害な毒物ですから、このキレート作用が有効といわれています。

■ラットを使った実験の結果
チェルノブイリの原発事故で放射能汚染を経験したロシアでは、海に捨てられた放射性廃棄物を回収するのに、キトサンのキレート作用を利用する研究が進められています。また、放射線医学総合研究所環境衛生研究グループの実験では、ラットに放射性ストロンチウムを経口投与し、キトサンを添加した飼料を食べさせると、翌日には90%以上のストロンチウムが、糞便から検出されたそうです。

あくまでもラットを使った結果であって、人間にどれくらいの効果があるかはまだ不明ですが、キトサンの摂取が放射性物質が体内に蓄積されるリスクを軽減してくれる、という可能性があるのは明白でしょう。

■まだ研究途上
ラットのストロンチウム経口投与実験では、予想していたよりもずっと高い効果を示し、今後の研究に光を灯しました。ですが、放射性物質はストロンチウム以外にもたくさんあり、それらの実験結果についての発表はまだありません。もちろん、一定の効果があることは確実ですが、放射性物質にキトサンがどのくらい有効なのかということについては、これからの研究を待ちましょう。